DQ7R感想記

かれこれ1か月くらいかかってしまったんですが、DQ7Rで遊んでました。ラスボス撃破までの一区切りとして。
どこかで途中経過書こうと思ってたんですが、ベルモちゃん作ってたりかざもに参加してたりで時間が取れませんでした。

元となったDQ7、遊ぶタイミングを逃し続けて未プレイでした。
なのでインターネット知識だけの「キーファが離脱する」「石版が見つからない」「怒涛の羊や剣の舞が強い」程度の知識しかありません(最後のは正しいのかも知らない)。
という訳でシリーズとしては初見プレイ。リメイクにあたってストーリーの一部が変わっていたりするようですが、変更点も知らない状態で遊んでいます。

以下、クリア時点でのネタバレが含まれます。原作は25年前ですが念の為。
例によってクソ長感想文です。

 

ざっくり感想

DQ7、振り返った時にめちゃめちゃ味のする作品でした。
他のシリーズは「魔王を倒し平和な世界を取り戻す」という目標が序盤~中盤に明かされ、最終ゴールが分かっている状態で旅をします。
一方DQ7、冒険に出る理由が「この海の先には別の島があるのでは」という好奇心によるもの。そして、石板の世界を旅していく中で「この世界に何が起こったのだろう」を解き明かす旅となります。
最終的には魔王討伐を行うことになりますが、後半までは勇者としての使命ではなく少年少女の好奇心というのが好きです。マリベルに至っては魔王に対する因縁もなく、主人公についていきたいから…という理由なんですよね。

なので、感動のラストと言うよりは「思えば遠くまで来たものだ」みたいな感想になりました。
石板世界のストーリーが重苦しくビターエンドだったりすることもあり、明るく楽しい話ではない事も。シルビア姐さんみたいなムードメーカーが欲しいな…って思う場面は多々ありました。
DQ5なんかも苦しい展開が続きますが、7は主人公一行に不幸な出来事が起こることはあんまり無いのが救い。石板世界をクリアすると少しずつ世界が広がっていくため、自然と次の石板世界へ行きたくなる作りになっていたと思います。
新しい世界に入るとほぼ間違いなく暗めのBGMからスタートしますが、それ故に現代で明るいBGMが聞けると嬉しくなります。村や町のBGMの安心感すき。

そんな訳でEDを見ながら振り返ると良い旅だったな…と感慨にふけることになりました。世界の果てを見たうえで漁村の少年に戻る…というのはドラクエ的には異色な気もしますが、静かな終わり方でこういうのも好きです。

マリベルと幸せに暮らすんだぞ。

ちなみに、クリア後にドラゴンクエスト大辞典で原作がどんな感じだったのか少し読んだのですが、システム面はともかくストーリー面もかなり別物なのだろうと思われます。
大筋は変わって無さそうですが、各ストーリーの流れや言動は所々変わっているようでした。原作にはミレッカちゃん居ないんですか…?

 

ストーリーの話

ストーリーが暗いと聞いたことはあったんですが、思ってた方向性とはちょっと違いました。
石板を解放して少しずつ世界を広げていく…というもので、一つの石板世界と現代世界で1章分といった構造。なのでストーリーの区切りが分かりやすく、「今日はここまで遊ぼう」もやりやすかったです。大体1つの世界につき1~2時間くらいで終わる構成だったような。

そして最初の話からフルスロットルで、ウッドパルナからしてビターエンド。予備知識的にも「あっこういう作品なんだな」ってなりました。

ゼボットとエリー、ドロドロ昼ドラ劇場なグリンフレーク、過去の出来事から暴走するゼッペルなどなど、その後も暗い展開は多め。
7のストーリー、魔物の襲撃によって直接…というよりも心無い人間によって…みたいな話で救いがなかったりすることも多め。
なのでスッキリする事は少なめなんですが、それでも主人公たちの手によって過去世界の封印が解けて世界が広がっていくため、モチベーションが下がることはありませんでした。
マリベルやガボがかわいいのでストーリーの重さも中和されていたのが救い。でもこんな雰囲気ならやっぱりミレッカも仲間になってほしかったなと思う。
聖風の谷や主人公の出自が明かされるマール・デ・ドラゴーンの話など、後半はしっかり王道系RPGな展開になっていたと思います。
主人公に何らかの力がありそうなことは湖の洞窟で明かされますが、終盤まで主人公は好奇心旺盛な少年というのも珍しい気もします(8主も出自が明かされるのはクリア後ですが)。

個人的にはゼボットとエリーの話が刺さり、ここで惹き込まれたと思います。
現代世界で研究所はどうなったんだろう?と入った時に衝撃を受けたのは私だけではないはず。
ドラクエ的に機械の話が出てくるのは珍しい気がしますが、過去と現在を行き来する中で”変わらぬ姿”を見せたのは数少ないですよね。シャークアイさんは特殊な例だし。
ゼボットも悲劇の人で、その結果エリーが死の概念を理解していなかった…というのが悲しいところ。
死期を悟った頃のゼボットは何を思っていたんだろう…と考えてしまいますし、ゼボット自身もエリーに心を感じる事はあったんだろうか…とも考えてしまいます。最期まで一緒に生活していたので、ゼボットなりの終着点だったんだろうか。

…この話を序盤に持ってきているの良いなと思うんですが、原作だと途中までもう少し胸糞展開だったらしいと読んで恐怖しました。プレイ中に心折れない…?

 

システム的な話

恐らく原作PS版から比べるとめちゃめちゃ遊びやすくなってるんだろうな…というのを随所に感じました。めちゃめちゃ現代っ子向け。
難易度通常でクリア時間は28時間くらいでした。大辞典曰く原作は100時間くらいかかっていたそうなので(時代もあれど)ストーリーに集中しやすくなっていたと思います。
DQ11辺りで便利になった要素はそのまま引き継がれ、難易度も調整されている様子。原作だとダーマ編が難所だったと読んだのですが、特技封印がちょっと面倒ではあったものの特にレベル上げとかもせずに突破しました。
直近のDQ1&2は考えて遊ばないと全滅するポイントがちょこちょこありましたが、今作は通常難易度であればサクサクと遊べると思います。

ヘルクラウダー戦で全滅しかけたんですが、僧侶のバースト技で立て直せたのでセーフ。

ざっくりと違いがありそうな点を列挙すると、

  • メニューが近代的
    最初こそUIに困惑したものの、序盤すぐに慣れました。モンスターズとかこんな感じだったりするよね。直近のHD2Dと方向性が違いますが、今まで本編でやらなかった作り方を提示してくれるのは良いと思います。
    ドラクエプレイヤー的にはいつもの黒ウィンドウに趣を感じると思いますが、十字キー+ABボタンのみで操作というのは旧世代的でもあり。
    賛否あるかもしれませんが、私はあんまり気にならないポイントでした。
    ちなみに「もちもの」「ふくろ」の概念が統一されたので戦闘中誰でも袋の中のアイテムが使用できます。命令を「バッチリ頑張れ」にしておくと薬草系を勝手に使ってくれました。
  • キーファ以外ほぼ離脱しない
    むしろ原作だとマリベル居ない期間長かったりアイラも一時離脱してたんだ…ってなりました。全くそんな雰囲気を感じなかったのでストーリーがかなり改変されてるのだろうと思います。
    アミットさんが病気になり…の流れは恐らく同じで一時離脱になるんですが、すぐに復帰してくれます。アイラさんはどこで離脱の流れになるのか全然想像できない。
    仲間会話があるので原作プレイ勢だと違いを楽しめる場所が多そうです。
  • いつでも転職可
    これはロールプレイ的にどうなの?という気もしますが、今作の場合そもそも職業の概念が元々システムチックな気がします。
    ステータスの補正と使える特技や呪文の変更なので、どちらかと言えば職業制というよりスキルツリーに近いとような。原作だと覚えていた特技などを引き継いでいたようですが、そうではないので現代風に言えば「ビルドを変える」みたいなイメージでした。
    職業をマスターしたのでダーマに戻って…という必要がなく、ストーリー途中でもテンポ感を損なわずに成長させられるので良いと思います。
  • 石板は見つかる
    これは3DS版時点で改善されてそうですが、ほぼ落としませんでした。唯一コスタールの町中に落ちてるやつがイベント取得だと勘違いし、しばらく彷徨った上で諦めてググった程度。本棚何回か調べるだけで良いんだ…
    イベント取得やあからさまな形で道中に置かれていることが多く、特に詰まるポイントはありませんでした。

こんな感じでしょうか。
とにかく、ストーリーに集中してもらうためにストレスなく遊べるように、という設計思想なのだと思われます。フロム作品みたいに初めからダークで難易度も高いです、みたいな作風では無いのでこれで良いと思います。

逆に、初めてドラクエとして遊ぶ場合は他のRPGと比較することになると思うのでどうなんだろう?と感じたり。
シリーズを全く遊んでいない友人氏とDQ7Rで遊んでる話をしたんですが、他のシリーズとの違いを上手く説明できなかったんですよね。既存プレイヤーの場合は過去作と比較して全然違うことが分かるんですが、初見だと珍しくも無いような…?と思ったり。
「昔はファストトラベルの呪文が消費MP8でな…いやこれⅧの時点で軽減されてたな…メニュー画面…は最近のゲームだとこんな感じだしな…うーん…」ってなりました。

 

 

キャラクターの話

ここは語り始めると長くなりそうですが、ストーリー中はガボに癒やされていました。最後まで遊ぶとマリベルはあまりにも正妻すぎて好き。
予備知識がほぼゼロだったので、最終パーティが「主人公・マリベル・ガボ・アイラ・メルビンの5人」というのがすごく意外でした。ダーマ編でフォズかミレッカが仲間になると思ってたので、最後までヒーラー枠っぽい子不在で進むとは思ってませんでした。

マリベル

幼馴染ツンデレ枠にして正妻。前述のように冒険する理由が主人公と一緒にいたいからという理由だし、ずっと主人公と一緒にいると思ってるのが良すぎる。
両親に大切に育てられ、それ故に外の世界への憧れを抱き…というのはキーファと同じですが、マリベルの場合はそこに主人公がいるから、というのを隠しきれていないと思います。
その割にわがままお姫さまぶりを発揮する場面もあり、

早朝山登りでおんぶしてもらったり。
良い意味で自分のやりたいことを貫いており、逆に言えばわがままな面もあり。
ストーリー中は基本的に辛口だし(石板世界や他の島に常識人が少ないのもある)、思ったことは直球で喋ってしまうので仲間会話を聞かないとデレる場面があまり見れない訳ですが、

とか、

とかとか。
更に最終決戦前では、

もはや一緒にいることが前提なんですよね。
EDが静かな終わり方なのもあって、その後の世界でどう過ごすか妄想が捗ります。そういえばキーファと一緒に直してた船があるよね…

ガボ

どんなキャラクターなのか全く知らなかったのですが、仲間になってから最後までずっと好きでした。
これは私の家が昔秋田犬を飼っていたのででかい犬が好きというのもあるんですが、

話しかけると大体ご飯の心配をしてくれます。でかい犬仕草すぎる
いや、元々は伝説の白い狼の末裔なのででかい犬なのはあながち間違ってはないと思いますが、ともかく終始癒やし枠でした。主人公たちに助けられた故に人間のことを信用してくれており、基本的に好意100%なのがかわいい。

ED中がこれなので本当にかわいいわんこだよね。

マリベルと共に感情豊かな子であり純粋無垢なので、ストーリー上で雰囲気を明るくしてくれる存在でした。
ゲーム的にも最後まで物理アタッカーとして活躍してくれる場面が多かったのも高評価。素早さが高いせいでバイキルトが掛かる前に殴っちゃうこともありますが、頼れる子でした。

こういうのに弱い。

 

アイラ&メルビン

ちょっと評価に悩む…というか、マリベルとガボが好きなのでどうしてもその次になってしまう2人。
ストーリー的にはオルゴ・デミーラに対する因縁があり、討伐の旅に着いていくのは自然。ただ、他の面々が良いので個人的には影に隠れてしまったな…という印象です。決して悪いところは無いんですが、こればっかりは主観になってしまうので…

アイラは加入時が割と勢いでの参加みたいな感じでしたが、マリベルとはまた違った常識人枠。

キーファが過去世界に残ったため血筋が繋がっている訳で、ストーリ的にも重要人物。主人公たちが好奇心で行動していたのに対し、アイラは一族の使命を果たすための旅です。
最終的にグランエスタードが帰る場所になっているのが良いですよね。キーファの選択は間違いでは無かったのだと感じさせてくれます。
最後まで主人公・マリベル・ガボ・アイラの4人で遊び、サポート枠として大活躍でした。

メルビンは加入タイミングがやや遅めだったのと、物理アタッカーとして役割が被ってしまったのでプレイ上は影が薄め。実際、クリスタルパレス出現後は離脱してしまうので、半ばゲストキャラのような扱いだったと思います。
そして一部の人に困るポイントとして、「主人公への呼び方が『主殿』」「ござる口調」という喋り方で、どうしても狐尻尾のかわいい忍者が浮かびます。
こればっかりは現代人の事故なのですが、時々集中できないポイントでもありました。ごめん。

 

キーファ

途中離脱が有名すぎて覚悟していたんですが、「あっここだな」と思うフラグが一気に立つので唐突だな…とは思いませんでした。
グランエスタードの閉ざされた世界で一生を過ごすよりも広い世界を見たい、と願う気持ちは理解できますし、何者かになりたいと願う少年の心も至極当然だったと思います。

ゲーム的にタイミングが悪いというのはありますが、それはそれ。
ここでユバールの守り手を継ぐことで現代までユバール族が残り、その結果復活の儀式を行えているためキーファが守った一族のお陰です。
復活したのはオルゴ・デミーラによる偽りの神ですが、キーファが予想していたように直接対峙し討伐しているため、この選択は間違いではなかったと思います。

父上も理解を示してくれているのが良いですよね。

 

そしてリメイクにあたっての追加要素。ダークパレス突入前に再加入イベントが入ります。
プレイ前のインタビュー記事か何かで「再加入するかも」って読んだ記憶があったんですが、クリア後のお楽しみ要素か記憶違いか?とか思ってたら最後の最後で来ました。

大人になったキーファとマーディラスで再会するというもの。魔物が人に化けてマーディラスを乗っ取っており、たまたま立ち寄ったユバールの民が捕まって…というストーリー。
過去作ファンはどう感じるのか気になるところですが、遊んだ感想としては序盤のキーファに対する思い入れもあって嬉しいポイントでした。
正式メンバーという訳ではなく5人目のゲストキャラという扱いで、このサブストーリー後はダークパレスでのみ同行してくれます。

何なら2形態くらいトドメを刺してくれてました。

ゲーム的にはゲスト枠としてついてきてくれるので、難易度が少し下がります。なので「じゃあメルビンも戦闘に参加してくれよ」と思わなくもない。
ただ、ストーリーのきっかけはキーファだし、その選択によって血筋を残してアイラが仲間になり、最終的にオルゴ・デミーラの討伐まで見届ける…ということになります。裏主人公か?
プレイヤー的には何者かになりたいという願いを叶えた姿を見ることができるので、良い追加要素だったと思います。

仲良し3人組良いよね…

中の人がソレスタルビーイングなのでガンダムがチラつく場面がちょこちょこあったんですが、それはさておき良いキャラクターでした。
恐らくリメイクにあたって丁寧に扱われていそうな気がしますが、DQ7の裏主人公としてストーリーの中心に居てくれていたと思います。

 


 

そんな訳でDQ7でした。重苦しくもありつつ、後味は良い作品だったと思います。直近に遊んだ1&2とは全然方向性が違ったわけですが、こういう作風もすき。
何度か書いてますが、欲を言えばミレッカちゃんについてきて欲しかったくらいでしょうか。
ちなみに1&2で遊んだ時にスクリーンショットを撮りまくる癖がついたんですが、今作は1500枚くらい撮ってました。お陰で振り返りがしやすかったけど量を考えて欲しい。

クリア後要素も遊びたいし、灰色の石板を完全には集めていないので完走とは言えないんですよね。
ただぽこあポケモンが発売されてしまったのでこっちも遊びたいし、何よりプラモデルを触れる時間が全然取れていないので一旦の区切りにしなければならない。苦しい。
ともあれ、すごく良い作品でした。このシステム性で9とかもぜひ…

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