遊戯王ARC-V 初見視聴感想文

クラッシュタウンからZEXALの流れに乗り、ARC-Vも完走しました。
前評判は何となく知っていたものの、ここまで楽しんでるので習慣になりつつあります。半年くらいマラソンしてることになるのかしら…?

そんな訳で感想文です。

▼過去ログ

ざっくり感想

色々と惜しいよね…
インターネットの前評判なんて・・・と思っていたものの、大方の前評判と同じ感想に至りました。悲しい。
クラッシュタウンで5万人ほど居た同接数は1万行かない程度で推移し、最終話間際で配信が中断されてしまったりと、悪い意味でも話題になってしまったのが作品を象徴していそうです。

面白くなかったと切り捨てるのは簡単なのですが、一部の大人を除けばキャラクターに非はないし、ズァークの設定や4つの次元に関しても早めに開示して面白くできたんじゃないかと思います。
なので光る原石はたくさんあったのに欲張って台無しにしてしまった…という印象。主題の「エンタメ」や「カードゲームのホビーアニメであること」が仇となって厳しい評価になり、最後まで覆せなかった上に後味も良くない…という感じ。
「本編がしんどいので二次創作では光が欲しい」みたいな意見に同意できる作品でした。普通は「本編がしんどい」って別の意味だと思うけど…

という感想だったので、ここから先は概ね負の感情を出力しています。すまん。
でも楽しかっただろ?はNGワード。

 

 

視聴前に作品の評価が低めなのは知っていたんですが、これが疑問でもありました。予備知識として、

  • 過去作キャラが登場する
  • 色んな召喚方法が使われる
  • 各キャラが使うカードが戦える性能でOCG化されてる

といった要素は知ってました。アクションデュエルの賛否も多少知ってましたが、それまでの作品もご都合主義札やピンポイントすぎるカード使ってたし、アニメなんだしそんな目くじら立てなくても…くらいに思ってました。

そんな訳で期待と疑問と不安の入り混じった状態で見始めることに。
ZEXALから継続して見ていた訳ですが、あちらも予備知識は「なんか子供向けっぽいらしい」くらいだったのが見事に覆ったし、ARC-Vもわるいインターネットの住民がオモチャにしてるだけだったりしない?とか考えてました。
序盤は佐渡さんが帝を使ってたり、LDSの3人組がターミナルテーマをしっかり使いこなしていたりと、OCGプレイヤーに向けて楽しめる要素が盛られているなと思ったのだけど…

視聴後は前述の通り。

始めはコメント次元の皆さん闇のコメントばっかりだなーと思いながら見ていたものの、後半は仕方ないよね…という展開も多めでした。
正直な所一気見配信じゃなければ挫折していただろうし、本放送で見届けた人たち本当にすごいね…とも思います。
完走後に少し見て回ったりしましたが、(コメント次元の反応で想像はしてたけど)当時の視聴者と同じような感情を抱きました。

せーぞんほーこく ちゅ! 遊戯王AV 最終回・・・立ち止まるんじゃねぇぞ 

「これ話終わらせられる?」でハラハラすることあるんだね。

あと、「過去作キャラは別人として見た方がいい」という忠告を何回か見ましたが、これも聞いてなかったら怒ってたかもしれない。カイトさんはあんな事言わない。

 

 

今日も素晴らしきエンタメデュエルを見せてもらったぞ!

主人公にして全ての被害者、榊遊矢。

幼い頃に父親が失踪、それが原因でいじめられていた…というのが序盤に明かされています。
そんな状況を権現坂が助けてくれていたようですし、柚子や遊勝塾の面々も温かく接してくれていた…というのもスタンダード次元編で語られていました。
また、遊矢自身も父親に教えられたことを大切にしていた様子で、周りもそれを後押ししています。

…というのを聞くと父親のスタイル継ぐことが最初から定めになってしまってると思うんですよね。
これがライバルキャラとかだと失踪した父親に失望したり恨んだりして別のスタイルを身につけるみたいな感じになりそうですが、遊矢の周りにいるのは全肯定bot。恐らく「他の道を歩め」になることはなく、「(失踪理由を告げていない)父親の道を歩め」になっていたのでしょう。
この辺を考えると「遊矢のエンタメデュエルを見せてくれ」って囃し立てる遊勝塾の皆さん、他の選択肢を奪ってしまっているんじゃ…と思いながら見ていました。

遊勝失踪後の遊矢、選択肢としては「父の道を継ぐ」「自分で道を開く」「デュエルモンスターズから離れる」の3つの選択肢があったはず。
第3の選択肢は物語としては論外(一応ズァーク復活は防げるかも)ですが、自分のスタイルを見つてもよかったのではな?
ズァークの本心だった「皆を笑顔にしたい」によって父の姿を追うことになっていた可能性もありますが、「皆に笑顔を」は信条であってスタイルにする必要もありません。
幼少期の描写が少ないので想像の部分が大きいのですが、幼少期の遊矢は気弱なところもあったので無理して演じているようにも見えます。

…という解釈をしていたので、柚子父や痺れるの子、めちゃめちゃ苦手でした。頼むから囃し立てないでやってくれ。
そして遊勝の失踪理由や零王の目的が明らかになった際に「この作品まともな大人いないな」という感想に至ります。まともだったの徳松さんくらいじゃない…?
また、私の中では柚子父や洋子さんは戦犯2人と同程度には評価が低いです。他の可能性もあったんじゃないですか?と押しつけ系の毒親に感じてしまった。
アカデミアも子供たちを暴力装置に仕立て上げていましたが、スタンダード次元の○○塾やLDS、やってる事は大して変わらないんじゃないかな…と思います。
視点がリアリストすぎる気もしますが、大人が敷きつめたレールを歩ませる…という風に見えました。

別作品と比べた場合、遊馬パパもかっとビングと謎だけ残して失踪し、結局何してたのかほぼ明かされないまま終わってしまっています。
ただ、かっとビングは信条であって枷となるものではありませんでした。折れたハートになりそうだった際に奮起したりと(周囲の助けもありましたが)、良い影響を与えていました。
当初は姉ちゃんにデュエルを禁じられていたものの、結果的には自分の意思で自分の道を切り開いていました。

遊矢はそんな環境ではありませんでした。
「段々と観客がスリルと興奮を求めていった」というズァークをなぞるように、遊矢の周囲は結果的に父のスタイルを継ぐことを求め続けています。
ズァークが封印を解くために敢えてそのような状況になるように影響を与えていたのかもしれませんが、結局遊矢が劇中で自分から道を選べた場面はほとんど無く、「皆に笑顔を」が信条ではなく使命と化します。ランサーズの一員として、遊勝の息子たる遊矢として。
しかし、デニスのようにいつでもどこでも観客を沸かせられる余裕もなく、沢渡のよう自信に満ち溢れている訳でもない。揺れるマインドを何とか抑えながら、課せられた榊遊矢という役割を演じることになります。さながらサーカスの道化師のように。

…そこまで考えてたら中途半端なご都合主義展開にしないよね。
唯一の救いはラストが「プロとしての道はこれからだ!」なことかしら…。

 

やめろー!こんなのデュエルじゃない!

アクションデュエルという設定自体は悪く無いと思うんですよね。
前述の通り今までもピンポイントすぎるカードとか幾らでも出てきたし、ZEXAL終盤で度々登場したエクシーズ・トレジャーとかアニメ展開の為だけのものだし。
それこそスピードワールド2なんて展開の調整装置に他ならない訳ですが、ルールが明確なのと双方がちゃんと使うため気になりませんでした。何なら「スピードワールド2発動下のごっこ遊び」しませんでした?
特にOCGプレイヤーは「この盤面どうするんだろう?」という展開にワクワクするはず。絵面としては中盤まですごく地味なチーム太陽戦など、調整装置のスピードワールド2がチーム5D’sを追い詰めつつ、観客や視聴者にズシンが出るかどうかを期待させていました。
ルールに則っていれば「まぁアニメだし…」で受け入れられるし、ペンデュラム召喚は手札消費が激しいため演出上何らかの補助輪は必要だよね、と当初思っていました。

モンスターと共に地を駆け宙を舞うのも好き要素。
初代のOPにブルーアイズに乗る海馬社長とカース・オブ・ドラゴンに乗って対峙する闇遊戯という(OCG的には無茶な)シーンがあります。リアルソリッドビジョンが目指したのは恐らくこういう描写のはず。
また、クラッシュタウン編のラストを飾るインフェルニティ・デス・ガンマンの効果発動シーン、トンチキ展開が続いていたはずなのに妙にカッコいいシーンです(OCG化おめでとう)。モンスターがその場にいる描写はやっぱり映えます。

実際、黒咲VSクロウ戦では黒咲がモンスターに騎乗しつつ子供を助け、それによって過去を思い出す描写がありました。ARC-Vの中でも好きなシーンです。
デニスもトラピーズマジシャンと一緒に空中サーカスをしている描写が印象的だったし、やっぱり黒咲ですが最初の素良戦でハートランドを飛び回っていたのも印象的なシーンです。

…と、舞台装置としては悪くないはず。
しかし、アクションカードは扱うキャラとそうでないキャラの差が大きく、ターン中の制限もなければ早々に手札コストとしても使えてしまう本当にただのご都合主義札と化してしまいました。
また、Aカードの取得そのものを描写する必要があるとはいえ、よりにもよって攻撃宣言時に拾いに行くシーンが目立ちます。優先権放棄してもらっていいですか?
能動的に拾いに行くことのできないシンクロ次元編は「マリオカートか…?」みたいな感想がどうしても漏れました。ブルーノちゃんみたいなバイクの整備をしてくれるキャラがいれば違ったと思うんですが、実際はただの借り物だし…
せめてメイン→バトルフェイズ間でどちらか一方だけが拾えます、とかある程度縛りがあれば良いのに…と思うんですが、デュエル構成考えるのが大変だったんだろうか。

そして実体化するモンスターも、騎乗や相性の良し悪しがあった為に単なる闇のゲーム装置になってしまっていました。ディスカバーヒッポすきだったんですが、後半ほとんど出番が無かったのが悲しい。
モンスター乗りこなすための修行回とか、ランサーズの皆で同じモンスターに乗ったりとか…そういった描写が欲しいよ…!
ただ、アクションデュエル描写を挟めば挟むほどデュエル中のテンポも悪くなるし…と、どうしても扱いに困る存在になってしまいます。

結局、OCG経験者としては「引いたカード以外でご都合主義しすぎ」「拾うタイミングを考えてくれ」という余計な要素に見えてしまったのが悪印象でした。
蜂の踊り談義で遅延したり、カードを創造したり書き換えたりは過去にも行われているんですが、乱発されると萎える…というのがアクションデュエルに対する評価に落ち着くんだと思います。
もちろん完全新規やOCGを遊ばない人なら評価も変わるかもしれませんが、OCGに興味を持ってもらうための作品なのでは…?(擁護すると、キャラクターグッズ類が今でも作られたりしているので、完全にプレイヤー向けという訳でも無いかもしれません)

シナリオ部分だけでなく、肝心のデュエル部分も印象が悪いというのが余計に評価を厳しくしてしまいます。
あと、エンタメデュエルの演出としても使われていましたが、「それは遊矢がすごいんじゃなくて単にリアルソリットビジョン技術がすごいだけでは…?」みたいな感情を途中で抱いてしまったのも良くなかった。ごめん。

 


 

ということで、前評判は覆らないものなんだな…を知った作品でした。
キャラクター自体は良いんだよ…!主要キャラが終盤まで出番があることも良いんだよ…!何でそんな扱いになっちゃうの…
権現坂や沢渡さん、黒咲さんと素良など、魅力あるキャラクターもたくさん。柚子のハリセン芸はもっと見たかったし、悪役サイドのユーリも良いキャラしてました。
が、視聴者が見たかったものはED次元に幽閉され、本編で見れることはほとんどありませんでした。悲しい。
報われないキャラはとことん報われず(黒咲やユーゴ、何より遊矢)、そのくせ諸悪の根源たる零王や遊勝に反省の色が見えないのが…

やめよう。もう走りきったのだ…
放送当時シンクロ次元編の途中で視聴をやめた友人氏に完走した感想を話したら無限にトークできたので、すごい作品ではあった。
続くVRAINSを見始めていますが、「そうそう、こういうので良いんだよ」をお出しされているので今のところ好印象です。お楽しみはこれから…Into the VRAINS!

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