久しぶりに趣味枠な本を読みました。
先に断っておくと数学は全くできない側の人間で、この本の後半はほとんど宇宙猫状態でした。 ただ、数学的な考え方自体は嫌いな訳ではなく、読んでてしんどいとかはありませんでした。
現代の数学が世界史の中でどのように発展していったのか、というのがこの本のテーマ。
元々大学の講義テキストとして書かれたようで、全14章で古代から現代までを順に追っていく形式。スラスラと読めます。
ただ、出てくる数式は横書きではあるものの、基本書式は縦書きなので所々読みにくいかも(参考書ではないので仕方なさそう)。
「現代に通じる数学は古代ギリシャで既に発見されてる」とか「インド人が0の概念を発見した」とかは聞いたことがあると思いますが、この辺りを詳しく解説しつつ、世界史の中でお互いにどう作用していったか…といったことが書かれています。
例えば三角関数や円周率を求めるなどは、古代バビロニアやエジプト、ギリシャなどで既に考えられていたようてす。
ナイル川の氾濫周期を知るために天文学と一緒に発展していたり、儀式場の設計のために発展したのではないかといった解説がされており、学問というよりも実用的な所からスタートしたんだなと思います。
一方で証明のような論証数学は古代ギリシャにて発展し、後の数学界に大きな影響を与えていたことが書かれています。流石にピタゴラスの定理くらいは覚えていますが、ユークリッドの話などは「ほへー」ってなりながら読んでました(分かってるようで分かってない)。
古代から学問として形作られていたことが分かりますが、一方で古代ギリシャでも微積分の発明には至れなかったり、中世に入っても神学が優先されたが故に中々進歩が訪れなかった…と言ったことも書かれています。
神学が優先された結果天文学などは良い目を向けられていなかったというのを聞くと、文系理系の溝は昔から深かったんだろうな…というのが窺い知れます。
各地で発展した世界史の流れの中で数学は西洋数学として結実していきますが、発展元となった地域の特色が窺い知れるのも面白いポイントでした。
私も中学高校と「数学なんてこんなん使わんやろ」と抵抗していた側の人間ですが、数学者の恩恵を受けまくっている側でもあるので無駄な抵抗だったなあと思います。抵抗していなければ得意だったかは別として…
たまたま後になってから世界史が好きになったので、背景が分かる中で進歩の歴史を知るとまた違った面白さがありました。
なお、本書の後半ではより複雑な数学が登場しますが、残念ながら全く理解できていません。何回聞いても「量子の重ね合わせ…?」ってなります。
とはいえ、いつかどこかで恩恵にあずかるのかもしれないので、発展することは応援していきたいところ。出来るできないは別として、知ると面白いな…と思った一冊でした。
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