DQB2はいいぞ

作業用BGMに青木瑠璃子さんの配信をよく見ます。
あんまり声優さんに詳しい訳ではないんですが、ご本人が時々話しているように作業用としてちょうどいいのと、休みの日だと当然のように5,6時間とか配信されてたりするので、垂れ流しておくのにちょうど良いのです。

で、1か月ほど前からDQB2を配信されていたので見てたんですが、見てたら遊びたくなったのでSteam版を遊び始めてしまいました。
この作品、今まで遊んだゲームの中で5本指に入るくらいに好きなのですが、やっぱりちゃんと面白かったという話です(定期的に建築ゲーに手を出さないと死ぬ病に罹っているというのもある)。

結局ビルダーアイというサブクエ全部終わらせるともらえるご褒美を開放する程度には遊びました。ある意味チュートリアル終了とも言うが。

発売から既に5年以上経過していますが、今も大掛かりな建築してる人がいるし、今遊んでもちゃんと面白いよ、というお話をします。

システムが良いぞ

簡単に書けばドラクエ版Minecraftではあるんですが、遊んでみると全くの別ゲーなのです。
ジャンルが「ブロックメイクRPG」となっているように本編ドラクエ的なRPGで、しっかりストーリーがあります。簡単に言えば無人島「からっぽ島」に流れ着いた主人公一行が島の発展を目指しつつ、そのために別の島に行って仲間を集めて協力していく…というお話。
そのため拠点には常時NPCが居て、NPCから出されるミッションを達成していくのが目的です。そしてこのNPC、プレイヤーが作ったオブジェクトを利用してくれます。これがとても良いのです。食品があれば料理をしてくれるし、さらにテーブルに配膳して他のNPCが飲食する。遊び場を利用したり、魔物と戦ってくれたり、クラフトの手伝いしてくれたり、農業してくれたり、お風呂に入ったり、トイレでうんちしたり。夜はおふとんで寝る…のは元のMinecraftにもあるか。

朝からび…バブル麦汁を飲む兵士の皆さん。

さらに、ストーリ中に何度か巨大建築を行うことになるのですが、これを手伝ってくれます。ストーリーも相まってとても盛り上がるポイントでもありますが、愛着のあるキャラクターたちが建築に参加してくれるのがとても良いのです。
ちなみにある程度サブクエを進めていくとブループリント機能が開放されますが、これも手伝ってくれます。建物の移植や整地をやってくれるのでとても頼もしい。
この辺のシステム、ありそうで意外と無いんですよね。サバイバルクラフト系でNPCを配置できるゲームもあったりしますが、背景になるキャラ設定やストーリーがあったり…というのがとても良きポイント。

また、建材の種類が豊富なのでクラフト系が好きな人にも満足できるはずなのと、並べると自動で見た目が変化するブロックがあるので深く考えずに建築してもそれっぽい見た目の建築ができます。
いわゆる豆腐ハウスになってしまっても飾りのオブジェクトがたくさんあるので、作ってて飽きない建築になるはず。
ストーリーがある種のチュートリアルになっているので、その最中で色んな建材や装飾品の使い方を学べるのも良きところ。目的に困ったらサブクエ埋めやキャラクターに合わせた部屋づくり等々、やれることはたくさんあります。
まとめ置き道具や一括破壊等々、便利な要素もあるので、建築勢は無限に遊べます。
逆にこの関係上初めから全開放されてて好きなように作りたいんじゃ!という人には向かないかも(進行度で使える建材がロックされているので)。
「作って楽しい」を感じさせてくれる工夫が随所にあるので、創作熱を上げてくれるはず。

ストーリーが良いぞ

何よりもこれです。初見プレイ時にあまりにストーリーが良すぎて2周しました。今までストーリー目的でもう一週した作品無いかも。
今回も配信見始めて遊んだので、まあストーリーは飛ばし気味でも良いかな…と思ってたらちゃんとのめり込みました。
前述のように色んなキャラクターと協力してからっぽ島の開拓を目指す…というのがメインストーリーなのですが、ここで主人公の相棒たるシドーくんが重要なキャラクターとなります。

騙されたと思ってこのシーンまで遊んでほしい

ドラクエを遊んだことのある人ならご存知かもしれませんが、DQ2のラスボスたる破壊神シドー。このシドーが少年の姿で主人公と出会う…というのが物語の始まり(プロローグでDQ2のエンディング後であることが語られるので、ここはネタバレでも何でもないポイント。何ならサブタイトルに入ってるし)。
主人公はものづくりの力を持つビルダー。一方でシドーは記憶も破壊神としての自覚も無く、ものづくりは出来ないけど壊すのは得意…という設定。この2人で協力しながらストーリーを進めていくバディモノです。
プレイヤーが操作する主人公はクラフトを担当するものの、本編のような勇者では無いので特別な戦闘力は無く。一方相方のシドーくんは主人公より攻撃力が高く、頼れる相棒として常に隣りにいてくれます。素材集めも一緒にやってくれるのも素敵ポイント。
ちょっとぶっきらぼうだけど主人公が建築したりクラフトすると褒めてくれるし、強敵を倒したり大きな目標を達成したりするとハイタッチしてくれて、数多く居るキャラクターの中でも最も思い入れの深いキャラクターになるはず。

クリア後にハイタッチしてくれるの良いよね…

しかし、その根源は破壊の神。主人公は楽しそうにクラフトしているのに、自分は上手く出来ずにモヤモヤすることもあり…と言った感じで、この「創造を担当する主人公」「破壊を担当するシドー」という組み合わせがとても良いのです。

バディ物の名作だとポケダン赤青とかが出てくると思うんですが、(ストーリーの方向性は違うけど)それに匹敵するはず。
3回目のプレイだし展開知ってるのに終盤泣きながら遊んでました。初見プレイ時の衝撃と言えばそれはもう…発売から少し経った後で遊び始めたのですが、なんで早く遊ばなかったのだと自問しました。
ドラクエ本編も(特に4以降だと)一見ゆるめの世界観と思いきやいきなりシリアスぶっ込んでくる訳ですが、DQB2も負けず劣らずというかむしろ全力で棍棒で殴ってきます。結局人間というやつは王道パンチに弱いのだ…
建築ゲーとしてだけでなく、破壊と創造をテーマにしたRPGとして遊んでも名作で、多分クリア後にはクソデカ感情がビルドされているはず。

ということで、1か月ほど生活を破壊されていました。この辺サボってなければもっと時間を創造出来ていたのではなかろうか。

みんな作るであろうシドーくんとの二人部屋

何だかんだで忘れてる部分とか新しく気づいた部分もあったし、ちゃんとクソデカ感情がビルドされたのでクリア後に色んな考察読んだり創作を見に行ったりしました。
いや本当に名作なのでみんな遊んでほしい。体験版で遊べる範囲が広いのでそこだけでも魅力が伝わるはず。我らのようなプラモデル制作大好きマンには刺さると思うのだ…

全然遊び尽くせてないが、この後は多分モンスターをハンターする仕事に就いてしまうので一旦からっぽ島から離れることになると思うのだけど…建築ゲー欲が来たらまた遊びたい。
本当はHD2D版DQ1-2の後に遊ぼうかな…とか思ってたんですけどね。ハーゴン教周りの補完がされてたらやっぱり一から遊んじゃうかもしれない。
ということで、クソデカ感情がビルドされる話でした。

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